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インテリアのアクセントに!アートパネルの作り方

インテリアのアクセントに!アートパネルの作り方

欲しいは作れる! 今回は壁紙を使ったインテリアパネルを作る手順を紹介したいと思います。 壁紙を貼るのはハードルが高い。 でも、モリス柄を部屋に飾ってみたい。 という方必見。パネルを飾るだけでぐっとおしゃれな部屋になります。 完成した物を見るととても難しそうと言われる方も多いのですが、そんな事ないのです。 部材もホームセンターで簡単に手に入りますし、貼り方を覚えれば自宅で気軽に作ることも出来ます。 必要な部材ですが、とりあえずは薄ベニヤ、白松材、貼りたい壁紙。 木材は他の物でもOK。 1.木材のカット まずは木材を好きな大きさにカット。 今回は45cm×35cmで作りました。 角材もその大きさに合わせてカット。 木を切る電動工具などと言う高尚な道具はうちには存在しませんので手動で切りました。 この大きさなら手動でもなんら問題ございません。 2.パネルの組み立て 木が切れたら両面テープと小さい釘を使ってパネルを組み立てます。 これで下地のパネルは完成です。 3.壁紙を貼る では壁紙を貼っていきます。 今回は紙製の壁紙ですので壁紙の方に糊を塗っています。 位置を決めたらまずふわっと置きます。 4.きれいに貼る方法 撫でバケなどでしっかり空気を抜いたら裏返して切り込みを入れていきます。 ここがキレイに仕上げる肝の部分。 巻き込んだ時に角に隙間が出来るので少し重ねて貼るために画像のように切ります。 貼る時はこんな感じに三角形の部分を重ねます。 そして壁紙を傷つけないようにウエスなどの布で角をしっかり押さえて巻き込んでいきます。 裏面は長さを合わせて定規でカットしましょう。 5.完成!...

壁紙で簡単リメイクー板や箱に貼る手順ー

壁紙で簡単リメイクー板や箱に貼る手順ー

壁紙で板を簡単リメイク 壁紙をテーブルや机の天板とかキッチンの扉とか箱とかに貼りたい!という方必見。 板に壁紙を貼る手順をご紹介します。 上面(前面)だけ貼る場合だとそんなに難しくはないのですが、横面まで巻き込んで裏までってなると一気に難しくなります。 写真を交えて詳しく説明したいと思います。 今回は板を使用していますが、実際に貼る物に置き換えながら見て頂ければと思います。 準備するもの 今回使う壁紙は不織布(フリース)素材の物です。(紙素材の場合は今回の貼り方だとプクプク膨れるのでやめましょう。) 白いのが元カラーボックスの棚板です。 後は強力糊・糊入れるバケツ・ローラー・ハケ・カッター・スキージー・地ベラ・スコヤなど。 のりの塗り方と貼り方 まずは板に糊を塗ります。 糊が塗れたら位置を調整して壁紙を置きます。 生糊なので貼った後でも微調整が出来ます。 一発勝負ではないので安心して下さい。 次に、スキージーを使って、空気を抜いていきながら圧着します。 角っこの貼り方(分かりやすい図あり) まず裏返します。 次に、板の直線に合わせてまず縦方向を切っていきます。 分かりにくいのですが、図の赤い点線の部分を切ります。 板に地ベラ(定規でOK)を当てればまっすぐ切れます。 横方向も同じように切っても良いのですが・・・そうすると角に少し隙間が出来て下が見えてしまいます。 より綺麗に貼るために一手間掛けます。 写真のように一旦折って板の厚み分の所に印を入れます。 もちろん定規で長さを測ってもOKです。 四隅とも同じように印を付けてそこから外に向かって切ります。 図で描くとこうなります。 印を付けた点から45度、板の角から約45度の角度で切ります。 図で描くとこうなります。 なぜこのような切り方するかは貼り付ける時に分かります。...

みんなはトイレにどんなモリス壁紙貼ってるの??

みんなはトイレにどんなモリス壁紙貼ってるの??

トイレを素敵にしたい! 当店にご来店されるお客様には「まずはトイレを素敵にしたい!」というお客様がとても多いのです。 そしてさらに新築でもリフォームでもDIYでも「トイレのデザインは遊んでみようかな?」と考える人がこれまた多い。 好きだけどリビングや居室など長く過ごす部屋では使いにくいデザインもトイレなら思い切って使ってみようと考える方が多いです。 個性的なトイレを作るのに輸入壁紙のデザインはうってつけなのです。 とは言っても実際にはどんな柄を選べばよいのか迷うもの。 そこで今回はDIYの事例からプロによる施工までトイレの施工事例をまるっとご紹介しますので参考にしてみてください! 当店で施工をさせていただきましたモリスワールドをご紹介します。 施工事例1 いちご泥棒 こちらは貼る前。 こちらが施工後。 モリスの中でも有名な、いちご泥棒を。 施工事例2 デイジー こちらは貼る前。 こちらが施工後。 上部はウィリアムモリスのデイジー、下部はラッシュ(ドイツ製)の腰壁風の柄、 床はヘリンボーン柄をセレクトし、木の温かみが感じられる空間に変わりました。 可愛らしいDaisyがトイレを一気に華やかに、可愛くしてくれていますね!   いかがだったでしょうか?それぞれに個性のあるトイレ達。 私達はお気に入りの空間が1つでも自宅にあると言うだけで生活が豊かになると思っています。 まずはトイレの壁紙から気軽に変えてみませんか?

モリスの妻 ジェーン

モリスの妻 ジェーン

モリスとの結婚 ウィリアム・モリスが1859年に結婚したジェーン・バーデン(のちのジェーン・モリス)について紹介いたします。  ジェーンはイギリスの絵画モデルであり、1839年にオックスフォードに生まれました。 ジェーンはラファエル前派の画家たちを中心に絵画のモデルを務め、ミューズとされていたと言えます。 モリスは、ラファエル前派の画家であったダンテ・ガブリエル・ロセッティとの出会いや弟子入りをきっかけに絵画の作成や、その後の内装芸術の分野に熱中していくこととなりますが、その際にラファエル前派のモデルを務めていたジェーンに出会い、貧富の差がありながらも結婚に至ります。   レッドハウスでの生活 そして、新婚の二人が住む家として、仲間たちの協力のもと、あらゆる内部装飾に趣向を凝らした「レッドハウス」も完成し、そこから二人の夫婦生活が始まります。 レッドハウスに住む間に、ジェーン・アリスとメイという二人の娘も生まれます。   魔性の女!? 複雑な人間関係 しかし、実のところジェーンが愛していた人物は、モリスではなくモリスの師の画家、ロセッティでした。 ジェーンとロセッティの不倫関係は1865年から1882年のロセッティの死の年まで非常に長く続いたとされています。ロセッティはジェーンをモデルにした数々の絵画も残しました。   ロセッティが描いたジェーン モリスも二人の関係を認知しており、ケルムスコットマナーという屋敷ではモリスとロセッティの共同名義で借りられました。 世のスキャンダルから自分たちを守るための行動であったとされています。しかし、基本的にこの屋敷を主に使用していたのはジェーンとロセッティ。 モリスはその間アイスランドへ出発し、翻訳などを行なっていました。 その後ロセッティは神経衰弱などの症状があり、1874年にケルムスコットマナーを去りました。 刺繍家としてのジェーン こういった関係性を見るとモリスとジェーンの間柄は形だけの不遇な結婚であったのかという疑問が湧いてきますが、ジェーンは絵画モデルだけではなく、刺繍家としての一面もありました。   ジェーンには結婚当初から刺繍の才能があり、モリスのデザインしたカーテンやファブリック類に刺繍を施すことで、芸術をさらに深める作品をモリスと共に残しました。 ケルムスコットマナーの寝室もジェーンと娘により、晩年のモリスのために美しく装飾されました。 ジェーンは、ロセッティとの関係という複雑な問題を抱えつつも、芸術活動の面において繋がりがあった二人は、結婚という結びつきを最期まで果たしたと言えるのではないでしょうか。    

ウィリアムモリス ギャラリー【ロンドン在住みっちさんの案内動画あり】

ウィリアムモリス ギャラリー【ロンドン在住みっちさんの案内動画あり】

ウィリアムモリス ギャラリーとは ウィリアム・モリスの作品と生涯が展示されているギャラリーが、ウィリアムモリス ギャラリーです。   ギャラリーはウォルサムストウというロンドンの北東郊外のロイドパーク内にあります。 ここは、もともとはモリスが14歳から22歳までの青年時代を、家族とともに過ごした家でした。 その後は出版者のエドワード・ロイドの息子がここに暮らしたことをきっかけに、1914年に博物館の計画が立てられ、その後の1950年にクレメント・アトリー首相により開設をされました。 建物は典型的なエドワード様式でこじんまりとしています。 2012年に大規模改装が行われましたが、これはより多くの人々にモリスの作品ならびに生涯を伝えることを目的とした改装であり、現在は10,000点を超える作品が展示されています。   10,000点を超える作品の数々  ギャラリー内部には様々な作品が展示されています。   例えばモリスがデザインした数々のテキスタイル。 モリスがデザインしたテキスタイルは種類も豊富で、プリントのものや刺繍がなされたものなどもありました。 有名な柄のいちご泥棒なども展示の一部にあります。   また、モリスの新婚時代の住まいであるレッドハウス 。 レッドハウス はモリスが仲間たちと協力して建設した内外装ともにこだわりのある家でしたが、そのレッドハウス の設計図が展示されています。   レッドハウス にはステンドグラスや絵画などの内部装飾にもとてもこだわって作られ、アーツアンドクラフツ運動の源流にもなったと言われていますが、ギャラリーには実際に使用されたアイテムも展示されています。 テキスタイルや壁紙、ステンドグラスや家具などの様々なモリスにまつわるアイテムが展示されており、デザイナーとしてのモリスの功績も見れるのですが、このギャラリーの特徴としては、モリスの生涯や人となりという側面を感じられるところです。 作品が生まれるまでの過程でどのような思想やこだわりがあったかということについて詳細に解説がされているためです。   カフェやショップも併設...

詩人としてのモリス・地上の楽園の背景

詩人としてのモリス・地上の楽園の背景

詩人としてのモリス ウィリアム・モリスについてはデザイナーとしてや、それに基づく精力的な活動家のイメージが強い人物ですが、その一方で詩人としての一面も持ち合わせていました。 モリスは18世紀の英国で生まれ伝承されていたバラッド詩の形式で作品を綴りました。 長編「地上の楽園」 特に有名な作品として、1868年から1870年にかけて刊行された「地上の楽園」という叙事詩が挙げられます。 とても長く綴られた作品で、序詩と24編に渡る構成から成りました。 詩人としても名声を得ることになります。 この作品が非常に長編となったことを考察すると、モリスの掲げた理想とも繋がります。 生活と芸術を統一させようという思想や実践の源流を作ったモリスなので、地上に自分が楽園を作るという理想が短文にはまとめられないような言葉としてのアイデアが湧き出てきたのではないでしょうか。 地上の楽園の世界観としては、ヨーロッパで広く信じられたいた伝説の美と平和、不死に恵まれた地上楽園に基づきました。 スカンジナビア民が遠くから地上楽園を求めて旅をし、ギリシャの古代文明が残る都市を発見するという中世への憧れや理想郷的な思想が感じられる作品でした。 また、地上の楽園は14世紀に活躍したイギリスの詩人チョーサーの最後の最高傑作と呼ばれる「カンタベリー物語」に倣って作られたと言われています。 14世紀のイギリスの人間喜劇の世界を表現した作品でした。 そしてカンタベリー物語も同じく長編作品でした。 男女の恋愛物語が中心で、あらゆる職種の登場人物や精神性の話から下賎な話までと幅広く描写をされた作品でした。 この物語を好んだモリスは、実際に複雑な部分も多くあった妻・ジェーンとの関係性についても内心では大切にしていた部分が大きかったのかとも受け取れます。 また、下層階級に人なども多く登場するカンタベリー物語でしたが、庶民の欲望や理想などにもモリスが向き合う意思があったからこそ、その後の政治活動にも精力的に取り組めたではないかと考えられます。