イギリス在住の大学生ひなさんのコラム第19弾!
こんにちは。ひなです。
イギリスはだいぶ冷え込み始め、最低気温が10度を下回る日も増えてきました。
日本では秋らしい過ごしやすい時期でしょうか。
今回は、私がこの3年間で訪れた街や撮影した写真をもとに、イギリスの生活様式を時代順に簡単にまとめてみました。
イギリスでは地域・歴史・政治・産業の影響を受け、住宅様式が大きく変わってきました。
同じ「イギリスの街並み」と言っても、細かく見ると本当に多様です。
「イギリスの街並み」と一言で言っても、地域・歴史・政治・産業の影響によって建物の住宅様式は様々です。
何世紀も時間をかけて変わって行った街並みを街ごとや同じ街の中でも感じることができます。
ジョージアン様式
私が訪れた町、Bathでみられるこのジョージアン様式は18世紀から19世紀前半に流行った様式です。
均整の取れたファサードと窓の配置が特徴的なで、Bathでは、Bath Stoneと呼ばれる蜂蜜色の石灰岩が使われ、街全体が統一感のある景観に包まれています。

Bathは紀元1世紀頃から温泉としてして栄え、ローマ風呂や壮大な街並みは1987年には世界遺産にも登録されています。
ジョージアン様式の建物自体はロンドンや他の地域でも見られますが、使われる石やレンガの素材が地域ごとで異なるため、同じ様式でも地域ごとに特色があります。
リージェンシー様式
ジョージアン様式の発展系で、明るい白い外壁 と しなやかな曲線のファサード、鉄製のバルコニー手すり が特徴です。
リージェンシー様式は1800年代初期にジョージアン様式の発展系として流行った様式で、海沿いの地域でよく見ることができます。
白い漆喰と柔らかい曲線のファサードに鉄製の手すりでの装飾が施されているのが特徴です。
特にブライトン等の海沿いの街やロンドンのリージェント公園付近で見ることができます。
海沿いの光に映える美しい住宅街で、当時は上流階級による海辺での保養が流行していたことが海沿いでも発展に繋がりました。

ヴィクトリアン/エドワーディアン様式
海辺の街でよく見られるのがこの2つの様式で、赤レンガの外壁に白い装飾は海辺のリゾート地で見られる形です。
装飾的な見た目のヴィクトリアン様式から20世紀前期に比較的シンプルで明るい印象のエドワーディアン様式へと移り変わりました。
イーストボーンやブライトンではこの2つの様式が混在しており、まさに様式の移り変わり期、産業革命、リゾート文化が交差した都市景観が完成されました。
ヴィクトリアンやエドワーディアン様式自体はイギリス全土で見られますが、地域の素材や建築技術の差で印象が大きく変わっています。

エドワーディアンバロック様式
また同じ20世紀初期に都市改造の中で登場した、より壮観で堂々とした建築スタイルです。
ロンドンのオックスフォードストリートに代表例が多く、都市を壮観に見せるための都市計画一環で出来た様式です。
現在ははデパートやショップが入る商業建築として使われており、ロンドンの中でも屈指の賑わっているストリートの一つです。
クリスマス時期には通り全体がライトアップされ、ロンドンらしい華やかさを感じられます。

ヴァナキュラー様式(地域伝統様式)
この様式はこれまで紹介した計画された様式とは違い、その土地で採れる素材と技術によって自然発生的に生まれた住まいの形です。
イギリス全土の田舎の街で見ることができますが、それぞれの形や様式は様々です。
土地により多種多様で観光地やリゾートとしてではなく生活の場とした落ち着きを感じます。
今回の写真はLewesで撮影したもので、火打ち石とライムモルタルで作られた壁が特徴です。
構造的な補強のために角にはレンガが使われています。南東イングランドの地層や地形を反映しており、建築が風景の一部になっていることが感じ取れます。
その土地の地層を生かしており、地域の風景と地形に強く結びついています。

しかし現代ではライムモルタルは現在一般使用が制限されており、良質な火打ち石も昔ほど採れなくなってきた影響で同じ技術で新築するのは難しくなっています。
同じ国に住んでいても地域を少し移動するだけで街の表情が大きく異なるのは、イギリスの長い歴史と発展がもたらした大きな魅力のひとつだと思います。
街を歩く時、ただの素敵な風景と思うだけでなく、少しだけ建物の歴史や様式に目を向けてみると新しい発見が増えるかもしれません。
イギリスでの街歩きの際の新たな発見や住む街選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また素敵な街に出会えたら共有させてください。
